Python初心者必見!文字列の配置と整形をするstr型メソッド
1. 美しい文字列配置のススメ
プログラミングにおいて、文字列を整えるメソッドは、出力結果を読みやすくする上で非常に重要です。
Pythonにはこのための便利なメソッドが豊富に用意されています。今回はその中でも「center()」、「ljust()」、「rjust()」、「zfill()」メソッドにフォーカスを当て、それぞれの使い方とポイントを学んでいきましょう!
2. center()メソッド:センターに配置する
まず初めに「center()」メソッドについて解説していきます。「center()」メソッドは、文字列を中央寄せし、指定した幅になるように両側を指定した文字で埋めるメソッドです。
具体的な使い方としては、「center(幅, "埋める文字")」の形で使用します。"埋める文字"は省略可能で、省略した場合はスペースが使用されます。
ソースコード例
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def main(): text = "Python" # center() method example centered_text = text.center(20, "*") print(centered_text) if __name__ == "__main__": main() |
出力結果
********Python********
上記のコードでは、「Python」という文字列を中央に配置し、その両側を"*"で埋めて全体の幅を20にしています。
結果として、「********Python********」と出力され、文字列がセンターにきれいに配置されていることが確認できますね。
3. ljust()メソッド:左揃えで配置する
次に、「ljust()」メソッドに焦点を当てていきましょう。「ljust()」メソッドは、文字列を左寄せし、指定した幅になるまで右側を指定した文字で埋めます。
使用法は、「ljust(幅, "埋める文字")」の形で、こちらも"埋める文字"は省略可能で、省略した場合はスペースが使用されます。
ソースコード例
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def main(): text = "Python" # ljust() method example left_justified_text = text.ljust(20, "*") print(left_justified_text) if __name__ == "__main__": main() |
出力結果
Python**************
上記コードの出力結果は「Python**************」となりますね。文字列「Python」が左に寄せられ、右側が"*"で埋められていることが確認できます。
このメソッドは、左寄せが必要なレポートやログファイルを整える際など、多くの場面で役立ちます。
4. rjust()メソッド:右揃えで配置する
次は、「rjust()」メソッドについて見ていきましょう。「rjust()」メソッドも「ljust()」メソッドと似ていて、文字列を右寄せし、指定した幅になるまで左側を指定した文字で埋める機能を持っています。
使い方も同様で、「rjust(幅, "埋める文字")」の形です。こちらも"埋める文字"は省略可能で、省略した場合はスペースがデフォルトで用いられます。
ソースコード例
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def main(): text = "Python" # rjust() method example right_justified_text = text.rjust(20, "*") print(right_justified_text) if __name__ == "__main__": main() |
出力結果
**************Python
コードを実行すると、「**************Python」と表示され、文字列が右にきれいに寄せられていますね。
注文書や領収書など、金額を右揃えで表示する際などに、「rjust()」メソッドは非常に役立ちます。
次のプロンプトでは、「zfill()」メソッドの解説を行います!また、これらのメソッドをうまく使って文字列をどのように美しく整形するのか、応用編にも触れていきましょう!
5. zfill()メソッド:ゼロ埋めする
「zfill()」メソッドも文字列を特定の幅になるまでパディングしますが、ゼロ('0')で左側を埋めます。主に数字を扱う際に使われます。また、「zfill()」は、「zfill(幅)」という形で使用します。
ソースコード例
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def main(): number = "42" # zfill() method example zero_filled_number = number.zfill(5) print(zero_filled_number) if __name__ == "__main__": main() |
出力結果
00042
出力は「00042」ですね。入力された"42"が、5桁になるように左側がゼロで埋められています。
これは、ファイル名やレポートなどで連番を整える際に役立ちますね。
応用:複数のメソッドを組み合わせる
これらのメソッドは、単独で使用することもありますが、複数組み合わせることで、もっと複雑な文字列フォーマットを作成することも可能です。
ソースコード例
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def main(): text = "Python" # Combining methods example formatted_text = text.rjust(20, "*").upper() print(formatted_text) if __name__ == "__main__": main() |
出力結果
**************PYTHON
「rjust()」メソッドで右寄せにし、その後「upper()」メソッドを使って、文字列全体を大文字に変換しています。このようにメソッドをチェインして、複数を組み合わせることで、一度に複数の操作を行うことができます。
まとめ
本記事では、Pythonの「center」、「ljust」、「rjust」、「zfill」メソッドについて解説しました。
それぞれのメソッドが提供する機能は、文字列を特定の幅になるまで空白や指定した文字、またはゼロで埋めることができる点です。
「center」メソッドは、文字列を中央揃えします。
「ljust」メソッドは、文字列を左揃えします。
「rjust」メソッドは、文字列を右揃えします。
「zfill」メソッドは、文字列の左側を'0'で埋めます。
これらのメソッドは、単体で使用するものであり、テキストを適切なフォーマットで出力する際に非常に役立ちます。
また、メソッドをチェインさせることで、複数の文字列操作を一度に行うことも可能です。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。少しでもお役にたてたなら幸いです!