Go言語の紹介
Go言語(通称Golang)はGoogleが開発したプログラミング言語で、シンプルな構文と強力な標準ライブラリが魅力です。
この記事では、初めてGo言語を触る人向けに、基本的な概念と使い方を11のソースコード例を通して紹介します。
Goのインストール
まずはGoをインストールしましょう。Goの公式サイト(https://golang.org/)から最新のバージョンをダウンロードしてインストールします。
インストールが完了したら、以下のコマンドを実行してGoのバージョンを確認します。
command
go version
例1: Hello World
まずは基本中の基本、"Hello, World!"を出力するプログラムから始めましょう。
ソースコード例
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package main import "fmt" func main() { fmt.Println("Hello, World!") } |
出力結果
Hello, World!
例2: 変数の宣言と使用
次に、Goでの変数の宣言と使用方法を見てみましょう。Goでは変数を宣言するために"var"キーワードを使用します。
また、変数の型を自動的に推論するために":="記号を使用することもできます。
ソースコード例
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package main import "fmt" func main() { var name string = "Gopher" age := 10 fmt.Println("My name is", name) fmt.Println("I am", age, "years old") } |
出力結果
My name is Gopher I am 10 years old
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例3: 条件分岐(if文)
次に、Goでの条件分岐を扱います。以下の例では、"if"文を使って年齢が18歳以上かどうかを判断しています。
ソースコード例
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package main import "fmt" func main() { age := 20 if age >= 18 { fmt.Println("You are an adult.") } else { fmt.Println("You are a minor.") } } |
出力結果
You are an adult.
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例4: ループ(for文)
Go言語では、"for"文を使ってループを表現します。
次の例では、1から10までの数字を出力しています。
ソースコード例
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package main import "fmt" func main() { for i := 1; i <= 10; i++ { fmt.Println(i) } } |
出力結果
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例5: 配列
Go言語では、配列を使って複数の同じ型の値をまとめて扱うことができます。
以下の例では、文字列の配列を作成し、その中身を出力しています。
ソースコード例
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package main import "fmt" func main() { fruits := [3]string{"Apple", "Banana", "Cherry"} for i := 0; i < len(fruits); i++ { fmt.Println(fruits[i]) } } |
出力結果
Apple Banana Cherry
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例6: スライス
Go言語のスライスは、配列と似ていますが、サイズが動的に変更できる点が特徴です。
次の例では、スライスを作成し、その中身を出力しています。
ソースコード例
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package main import "fmt" func main() { fruits := []string{"Apple", "Banana", "Cherry"} fruits = append(fruits, "Durian") for i := 0; i < len(fruits); i++ { fmt.Println(fruits[i]) } } |
出力結果
Apple Banana Cherry Durian
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例7: マップ
Go言語のマップは、キーと値を結びつけるデータ構造です。
以下の例では、国名をキーとし、その首都を値とするマップを作成し、出力しています。
ソースコード例
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package main import "fmt" func main() { capitals := map[string]string{ "Japan": "Tokyo", "USA": "Washington, D.C.", "Germany": "Berlin", } for country, capital := range capitals { fmt.Printf("The capital of %s is %s\n", country, capital) } } |
出力結果
The capital of Japan is Tokyo The capital of USA is Washington, D.C. The capital of Germany is Berlin
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例8: ファンクション
Go言語では、関数を定義することで、同じ処理を再利用することができます。
次の例では、2つの数の和を計算する関数を定義し、その関数を利用しています。
ソースコード例
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package main import "fmt" func add(x int, y int) int { return x + y } func main() { fmt.Println(add(42, 13)) } |
出力結果
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例9: インターフェース
Go言語のインターフェースは、特定のメソッドシグネチャの集合です。
以下の例では、"Talker"というインターフェースを定義し、それを満たす"Greeter"という構造体を定義しています。
ソースコード例
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package main import "fmt" type Talker interface { Talk() string } type Greeter struct { greeting string } func (g Greeter) Talk() string { return g.greeting } func main() { var talker Talker talker = &Greeter{"Hello, world!"} fmt.Println(talker.Talk()) } |
出力結果
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例10: ゴルーチンとチャネル
Go言語の特徴的な機能にゴルーチンとチャネルがあります。
ゴルーチンは軽量なスレッドのようなもので、チャネルはゴルーチン間でデータをやり取りするためのものです。
以下の例では、ゴルーチンとチャネルを使って非同期にデータを送受信しています。
ソースコード例
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package main import ( "fmt" "time" ) func send(ch chan string) { time.Sleep(time.Second) ch <- "Hello, world!" } func main() { ch := make(chan string) go send(ch) message := <-ch fmt.Println(message) } |
出力結果
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例11: ファイルの読み込みと書き込み
Go言語では、ファイルの読み込みや書き込みも簡単に行えます。
以下の例では、ファイルの読み込みと書き込みを行っています。
ソースコード例
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package main import ( "fmt" "io/ioutil" "os" ) func main() { content := "Hello, file!" err := ioutil.WriteFile("test.txt", []byte(content), 0644) if err != nil { fmt.Println("Error writing file:", err) } data, err := ioutil.ReadFile("test.txt") if err != nil { fmt.Println("Error reading file:", err) } fmt.Println("File content:", string(data)) } |
出力結果
File content: Hello, file!
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。少しでもお役にたてたなら幸いです!
まとめ
今回は、Go言語の基本的な操作を学びました。
Go言語は、シンプルな構文と強力な機能を備えたプログラミング言語で、様々な用途に使用することができます。
まず、基本的な文法、変数の定義方法、関数の書き方を学びました。それから、Go言語が提供する標準パッケージを利用した操作、例えば配列やマップの操作、エラーハンドリング、ファイルの読み書きなどを見てきました。
これらはGo言語の基本的な部分であり、これらをマスターすれば、Go言語を使った様々なプログラムを書くことができます。
しかし、まだまだ学ぶべきことはたくさんあります。Go言語は、並行処理やネットワーキング、テストやベンチマークの作成など、多くの強力な機能を提供しています。
これらの機能を理解し、活用することで、より高度なプログラムを書くことが可能になります。
この記事が、あなたのGo言語学習の一助となることを願っています。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。少しでもお役にたてたなら幸いです!