Rubyでの変数宣言:ゼロから理解する
はじめに
Rubyでプログラミングを行う際に、絶対に避けて通れないのが変数の宣言です。
この記事では、Rubyでの変数宣言について、初心者でも理解できるように説明します。
Rubyの変数宣言基礎
まず初めに、変数とは何かを理解する必要があります。
変数とは、データを保存するための「箱」のようなものです。この「箱」に名前をつけることで、その中に入っているデータを呼び出すことができます。
ソースコード例
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# 変数の宣言と値の代入 name = "John" |
出力結果
変数の種類
Rubyには、変数の種類として「ローカル変数」「グローバル変数」「インスタンス変数」「クラス変数」の4種類があります。
それぞれの変数は、スコープ(変数が参照できる範囲)が異なります。
ローカル変数
ローカル変数は、一番基本的な変数で、その名前は小文字のアルファベットかアンダースコア(_)で始まります。
ローカル変数のスコープは、変数が宣言された場所(メソッド内やループ内など)のみとなります。
つまり、その範囲外からはアクセスできません。
ソースコード例
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# ローカル変数の宣言と使用 x = 10 puts x |
出力結果
10
グローバル変数
グローバル変数は、プログラム全体から参照できる変数です。
その名前はドル記号($)で始まります。
ソースコード例
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# グローバル変数の宣言と使用 $y = 20 puts $y |
出力結果
20
インスタンス変数
インスタンス変数は、その名前がアットマーク(@)で始まります。
インスタンス変数は、同じクラスの異なるメソッド間でも共有することができます。
ソースコード例
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# インスタンス変数の宣言と使用 class MyClass def initialize @z = 30 end def my_method puts @z end end my_object = MyClass.new my_object.my_method |
出力結果
30
クラス変数
クラス変数は、その名前がダブルアットマーク(@@)で始まります。
クラス変数は、同じクラス内のすべてのインスタンス間で共有されます。
ソースコード例
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# クラス変数の宣言と使用 class MyClass @@a = 40 def self.print_class_variable puts @@a end end MyClass.print_class_variable |
出力結果
40
まとめ
以上、Rubyにおける変数の宣言について詳しく解説してきました。
各種の変数の適切な使用方法を理解し、それぞれの役割と範囲を考えながらプログラムを作成することが大切です。
これからもRubyプログラミングの楽しさを味わっていきましょう!
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。少しでもお役にたてたなら幸いです!