Pythonのimportについて理解しよう
Pythonのプログラムを書く上で、「import」というキーワードは避けて通れません。
モジュールやパッケージを読み込むために用いられる「import」は、Pythonプログラムの柔軟性と拡張性を飛躍的に向上させる強力なツールです。
しかし、「import」には複数の使い方があり、それぞれに微妙な違いがあるため、混乱を招くこともあります。
この記事では、Pythonの「import」に関する主な疑問、について詳しく説明します。
1. Pythonのimport基礎
ソースコード例
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import math def main(): print(math.sqrt(25)) if name == "main": main() |
ここでは「import math」というコードを使用して、mathモジュール全体を読み込んでいます。
math.sqrt()関数を使用するためには、モジュール名(ここでは'math')を明示的に指定する必要があります。
出力結果
5.0
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2. from-import文の使用
ソースコード例
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from math import sqrt def main(): print(sqrt(25)) if name == "main": main() |
from-import文を使用すると、特定のモジュールから特定の関数や変数だけを読み込むことが可能になります。
このソースコード例では、「from math import sqrt」というコードで、mathモジュールからsqrt関数のみを読み込んでいます。
そのため、sqrt関数を使用するときにモジュール名を指定する必要はありません。
出力結果
5.0
3. from-import文で複数の要素を読み込む
ソースコード例
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from math import sqrt, pi def main(): print(sqrt(25)) print(pi) if name == "main": main() |
from-import文は、一つのモジュールから複数の関数や変数を読み込むことも可能です。
この例では、「from math import sqrt, pi」というコードで、mathモジュールからsqrt関数とpi定数の両方を読み込んでいます。
出力結果
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4. asを使用したimport
ソースコード例
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import math as m def main(): print(m.sqrt(25)) if name == "main": main() |
'as'キーワードを使用すると、モジュールに別名を与えることができます。
これは、長いモジュール名を短縮したり、既存の変数や関数との名前の衝突を避けるために使用されます。
出力結果
5.0
5. import * を使用した全要素の読み込み
ソースコード例
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from math import * def main(): print(sqrt(25)) print(pi) if name == "main": main() |
'import *'を使用すると、指定したモジュールからすべての公開関数と変数を読み込むことができます。
ただし、この方法は名前の衝突が起こりやすいため、使用には注意が必要です。
出力結果
5.0 3.141592653589793
まとめ
今回はPythonのimportについて詳しく解説しました。基本的なimportから、from-import文、asを使ったimport、そしてimport *まで、様々な読み込み方法があります。
それぞれの方法には一長一短があるため、自分のコードに最適な方法を選びましょう。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。少しでもお役にたてたなら幸いです!