Pythonのchr関数とは
Pythonの組み込み関数であるchr関数は、与えられた整数が表すUnicodeコードポイントに対応する文字を返します。
つまり、整数を文字に変換するときに使用します。
使用方法は非常にシンプルで、次のような形になります。
chr(integer)
ここで、integerは0から1,114,111までの整数(Unicodeコードポイント)を指定します。
chr関数の基本的な使い方
さっそく基本的な使い方を見てみましょう。
以下のコードでは、整数65を引数にchr関数を呼び出しています。
ソースコード例
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print(chr(65)) # Output: A |
このコードを実行すると、以下の出力結果が得られます。
出力結果
A
chr関数で扱える範囲
chr関数は0から1,114,111までの整数をUnicodeコードポイントとして受け取ります。
この範囲を超えた整数を指定すると、ValueErrorが発生します。
以下の例では、1,114,112を引数にchr関数を呼び出しています。
ソースコード例
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try: print(chr(1114112)) except ValueError as e: print(e) |
このコードを実行すると、以下の出力結果が得られます。
出力結果
chr() arg not in range(0x110000)
chr関数とord関数の組み合わせ
chr関数は、Unicodeコードポイントを文字に変換しますが、その逆の操作、つまり文字をUnicodeコードポイントに変換するための関数も存在します。
それがord関数です。
これらを組み合わせることで、文字とUnicodeコードポイントの間の変換が可能になります。
以下のコードでは、'A'という文字をUnicodeコードポイントに変換し、再び文字に戻すという操作を行っています。
ソースコード例
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char = 'A' unicode_point = ord(char) print(unicode_point) # Output: 65 reverted_char = chr(unicode_point) print(reverted_char) # Output: A |
このコードを実行すると、以下の出力結果が得られます。
出力結果
65
A
まとめ
Pythonのchr関数は、Unicodeコードポイント(整数)を文字に変換するための関数で、その使用方法は非常にシンプルです。
ただし、扱える範囲は0から1,114,111までの整数となります。
また、chr関数と組み合わせて使うことができるord関数により、文字とUnicodeコードポイントの間の変換が可能です。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。少しでもお役にたてたなら幸いです!