「Javaの配列で要素数を可変にする方法」〜初心者でも理解できる完全解説〜
Javaの配列とその制約
Javaの配列は、一度生成されるとその要素数を変更することができません。
これは時としてプログラミングに制約をもたらします。しかし、そのような制約を克服するための方法が幾つか存在します。それが今回の記事のテーマ「Javaの配列で要素数を可変にする方法」です。
Javaで可変長の配列を扱う方法
Javaで可変長の配列を扱う最も一般的な方法は、ArrayListクラスを使用することです。
ArrayListは、配列のように要素にインデックスでアクセスすることができ、さらに要素数を動的に変更することも可能なクラスです。
本記事では、ArrayListの要素数を変更する方法と配列からArrayListへの変換、ArrayListから配列の変換方法を方法が分かります。
ArrayListの基本的な使い方
ソースコード例1
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import java.util.ArrayList; public class Program { public static void main(String[] args) { ArrayList list = new ArrayList(); // 要素の追加 list.add("Alpha"); list.add("Beta"); System.out.println(list); } } |
出力結果
[Alpha, Beta]
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ArrayListで要素を削除する方法
さらに、ArrayListは要素を削除することも可能です。
これは、配列ではできないことであり、ArrayListが配列の代わりとして使われる大きな理由の一つです。
ソースコード例2
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import java.util.ArrayList; public class Program { public static void main(String[] args) { ArrayList list = new ArrayList(); // 要素の追加 list.add("Alpha"); list.add("Beta"); // 要素の削除 list.remove("Alpha"); System.out.println(list); } } |
出力結果
[Beta]
ArrayListに対するその他の操作
ArrayListは、これらの基本的な操作の他にも様々な便利なメソッドを提供しています。
例えば、要素の挿入、要素の検索、要素数の取得などが可能です。
ソースコード例3
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import java.util.ArrayList; public class Program { public static void main(String[] args) { ArrayList list = new ArrayList(); // 要素の追加 list.add("Alpha"); list.add("Beta"); // 要素の挿入 list.add(1, "Gamma"); // 要素の検索 int index = list.indexOf("Beta"); // 要素数の取得 int size = list.size(); System.out.println(list); System.out.println("Index of Beta: " + index); System.out.println("Size: " + size); } } |
出力結果
[Alpha, Gamma, Beta] Index of Beta: 2 Size: 3
配列からArrayListに変換する方法
Javaでは、既存の配列をArrayListに変換することも可能です。
これは、要素数を変更したいと考えている配列が既に存在する場合に特に便利です。
ソースコード例4
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import java.util.ArrayList; import java.util.Arrays; public class Program { public static void main(String[] args) { String[] array = {"Alpha", "Beta"}; ArrayList list = new ArrayList(Arrays.asList(array)); System.out.println(list); } } |
出力結果
[Alpha, Beta]
ArrayListから配列に変換する方法
また、ArrayListから配列に戻す方法もあります。
これは、ArrayListでの操作が終わった後、元の配列に戻したいときなどに使用します。
ソースコード例5
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import java.util.ArrayList; public class Program { public static void main(String[] args) { ArrayList list = new ArrayList(); list.add("Alpha"); list.add("Beta"); String[] array = list.toArray(new String[0]); for(String s : array) { System.out.println(s); } } } |
出力結果
Alpha Beta
まとめ
この記事では、Javaの配列で要素数を可変にする方法としてArrayListを用いる方法を説明しました。
ArrayListは配列と似たようなデータ構造ですが、要素の追加や削除が自由で、要素数を変えることが可能です。
また、既存の配列をArrayListに変換したり、逆にArrayListを配列に戻したりする方法も説明しました。
これにより、配列の要素数を自由に変更したいときでも、安心してArrayListを使用することができます。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。少しでもお役にたてたなら幸いです!