はじめに
Pythonを学び始めると、多くの組み込み関数があることに気づくでしょう。その中には、文字列やオブジェクトをascii表現に変換する'ascii'関数もあります。
この記事では、ascii関数の基本的な使い方を初心者向けに詳しく説明します。
ascii関数とは
Pythonのascii関数は、引数として渡したオブジェクトのascii表現を返します。もし引数が文字列や数値など非ascii文字を含む場合、その文字は適切なエスケープシーケンスに置き換えられます。
この機能は、特殊な文字を含む文字列を扱う際に非常に便利です。
ascii関数の基本的な使い方
基本的なascii関数の使い方を見ていきましょう。以下はascii関数を使用する一番簡単な例です。
ソースコード例
1 |
print(ascii('こんにちは')) |
出力結果
'\u3053\u3093\u306b\u3061\u306f'
特殊な文字を含む文字列のascii表現
さて、特殊な文字を含む文字列にascii関数を適用するとどうなるか見てみましょう。この例では、改行を含む文字列をascii関数に渡します。
ソースコード例
1 |
print(ascii('Hello\nWorld')) |
出力結果
'Hello\\nWorld'
この出力結果は、文字列内の改行文字 \n がそのままではなく、エスケープシーケンスの形(\\n)で表現されています。これは ascii 関数が特殊文字をエスケープするためです。
非ASCII文字を含む文字列のascii表現
次に、非ASCII文字を含む文字列をascii関数に渡してみましょう。この例では、日本語の文字列を扱います。
ソースコード例
1 |
print(ascii('こんにちは、世界!')) |
出力結果
'\u3053\u3093\u306b\u3061\u306f\u3001\u4e16\u754c\u21c7'
まとめ
Pythonのascii関数は、文字列やオブジェクトのASCII表現を取得するための便利な組み込み関数です。特殊文字や非ASCII文字を含む文字列を扱う際に非常に便利です。
今回はascii関数の基本的な使い方について学びましたが、Pythonには他にもたくさんの便利な組み込み関数があります。
そのため、Pythonをより深く理解するには、これらの組み込み関数を順番に学んでいくことがおすすめです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。少しでもお役にたてたなら幸いです!