はじめに
Pythonのglobals()関数について理解するための記事です。
この記事では、Pythonのglobals()関数の基本的な使い方と実用的な例を5つ提供します。これにより、この便利な組み込み関数の活用方法を理解することができます。
Pythonのglobals()関数とは
Pythonのglobals()関数は、現在のグローバルスコープの辞書を返します。
これにより、すべてのグローバル変数の名前と値にアクセスできます。また、この関数を使用すると、新しいグローバル変数をプログラム的に設定したり、既存のものを変更したりすることができます。
globals()関数の基本的な使い方
ソースコード例
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x = 10 y = 20 print(globals()) |
出力結果
{'name': 'main', 'x': 10, 'y': 20, 'builtins': {...}, .... }
この例では、変数xとyがグローバルスコープに設定されています。
そして、globals()関数を呼び出すと、これらの変数の名前と値、そして他のすべてのグローバルな名前(組み込み関数など)が含まれた辞書が表示されます。
グローバル変数の設定と変更
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新しいグローバル変数の設定
ソースコード例
1 2 3 4 |
x = 10 y = 20 globals()['z'] = 30 print(globals()) |
出力結果
{'name': 'main', 'x': 10, 'y': 20, 'z': 30, 'builtins': {...}, .... }
この例では、新しいグローバル変数zを設定しています。
変数zはglobals()関数が返す辞書に追加され、次にこの関数を呼び出すと、新しい変数が含まれています。
グローバル変数の変更
ソースコード例
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x = 10 y = 20 globals()['z'] = 30 globals()['x'] = 15 print(globals()) |
出力結果
{'name': 'main', 'x': 15, 'y': 20, 'z': 30, 'builtins': {...}, .... }
この例では、既存のグローバル変数xの値を変更しています。
globals()関数が返す辞書を更新することで、変数xの値が15に変更され、次にこの関数を呼び出すと、変数xの新しい値が表示されます。
まとめ
Pythonのglobals()関数は、現在のグローバルスコープの辞書を返す非常に便利な組み込み関数です。
これを使って、プログラムの任意の部分で使用されているすべてのグローバル変数の値を見ることができます。さらに、新しいグローバル変数を追加したり、既存の変数の値を変更したりすることも可能です。
しかし、グローバル変数は使いすぎるとプログラムが複雑になり、デバッグが難しくなる可能性があるため、適切に使用することが重要です。
具体的なコード例を通じて、globals()関数の基本的な使い方を説明しましたが、さらに深く理解するには、自身でコードを書いて試すことをお勧めします。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。少しでもお役にたてたなら幸いです!