Pythonのsum関数とは
Pythonには、数値の合計を求めるための組み込み関数、sum関数があります。
この関数はリストやタプルなどのイテラブル(繰り返し可能な)オブジェクトの全ての要素の合計を返します。
sum関数の基本的な使い方
sum関数の基本的な使い方は以下の通りです。
sum関数は引数としてイテラブルオブジェクト(リストやタプルなど)を取り、その全ての要素の合計を返します。
ソースコード例
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numbers = [1, 2, 3, 4, 5] total = sum(numbers) print(total) |
出力結果
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sum関数で初期値を設定する
sum関数は、2つ目の引数として初期値を設定することが可能です。
この初期値は、合計を求める際のスタート地点となります。
ソースコード例
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numbers = [1, 2, 3, 4, 5] total = sum(numbers, 10) print(total) |
出力結果
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sum関数で文字列のリストを結合する
Pythonのsum関数は数値だけでなく、文字列のリストを結合するのにも使用できます。
ただし、文字列を扱う場合は、第2引数に空の文字列('')を指定する必要があります。
ソースコード例
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words = ['Python', ' is', ' fun!'] sentence = sum(words, '') print(sentence) |
出力結果
Python is fun!
sum関数で2次元リストを平坦化する
sum関数を使うと、2次元のリストを1次元に平坦化することもできます。
これには、第2引数に空のリスト([])を指定します。
ソースコード例
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nested_list = [[1, 2, 3], [4, 5, 6], [7, 8, 9]] flat_list = sum(nested_list, []) print(flat_list) |
出力結果
[1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9]
まとめ
Pythonのsum関数は、リストやタプルなどのイテラブルオブジェクトの要素の合計を求めるための組み込み関数です。
数値の合計を求めるだけでなく、文字列のリストを結合したり、複数のリストを平坦化したりすることもできます。
初心者にとっても分かりやすい関数の1つであり、Pythonプログラミングで頻繁に利用される関数です。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。少しでもお役にたてたなら幸いです!