Pythonでのプログラミングにおいて、repr関数は非常に重要な役割を果たします。オブジェクトを表現する文字列を返すこの関数は、デバッグなど様々な場面で役立つツールです。
しかし、初心者にとってはその使用方法が難しく感じるかもしれません。そこでこの記事では、Pythonのrepr関数の使い方を初心者でも理解できるように、実際のコード例と共に詳しく解説します。
基本的な使い方
まずは、repr関数の基本的な使い方から始めましょう。
repr関数は、オブジェクトを評価可能な文字列形式で表示します。つまり、出力された文字列をPythonの解釈器で評価すると、元のオブジェクトを再現することができます。
ソースコード例
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s = 'hello' print(repr(s)) |
出力結果
'hello'
リストや辞書の表示
Pythonのrepr関数は、リストや辞書などの複雑なデータ型にも使える。
リストや辞書を表示したいとき、repr関数は便利なツールだ。
ソースコード例
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my_list = ['apple', 'banana', 'cherry'] print(repr(my_list)) my_dict = {'name': 'John', 'age': 30} print(repr(my_dict)) |
出力結果
['apple', 'banana', 'cherry']
{'name': 'John', 'age': 30}
オブジェクトの表示
カスタムオブジェクトでも、repr関数は使えるんだよ。
これにより、オブジェクトの"公式な"文字列表現を取得することができる。
ソースコード例
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class Person: def __init__(self, name, age): self.name = name self.age = age def __repr__(self): return f'Person(name={self.name}, age={self.age})' john = Person('John', 30) print(repr(john)) |
出力結果
Person(name=John, age=30)
まとめ
Pythonのrepr関数は、オブジェクトの"公式な"文字列表現を取得するための便利な関数です。
文字列、数値、リスト、辞書、カスタムオブジェクトなど、あらゆるオブジェクトに使用することができます。特に、デバッグ時にオブジェクトの状態を理解するために便利に使うことができます。
また、__repr__メソッドをオーバーライドすることで、カスタムオブジェクトの表示形式を自分で定義することもできます。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。少しでもお役にたてたなら幸いです!