1. はじめに
Pythonは初心者でも扱いやすいプログラミング言語で、その人気は日々増しています。
その理由の一つに、様々な組み込み関数があり、簡単にコードを書くことができるという点があります。
今回はその中でもよく使われる関数、max関数とmin関数の使い方について解説します。
max関数とは
Pythonのmax関数は、引数として与えられた数値やリストなどから最大の値を返す関数です。
一つや二つの数値を比較するだけでなく、リストやタプルなどの複数の要素からも最大値を探し出します。
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min関数とは
一方、min関数はその逆で、引数として与えられた数値やリストなどから最小の値を返す関数です。
これもmax関数と同様に、複数の要素から最小値を見つけ出します。
2. max関数の使い方
それでは具体的なコードを見てみましょう。
以下は、max関数を使って複数の数値の中から最大値を見つける例です。
ソースコード例
1 2 3 |
numbers = [4, 2, 9, 7, 5, 1] max_value = max(numbers) print(max_value) |
出力結果
9
3. min関数の使い方
次に、min関数の使い方を見てみましょう。
これはmax関数と全く同じように使いますが、結果として返ってくるのは最小値です。
ソースコード例
1 2 3 |
numbers = [4, 2, 9, 7, 5, 1] min_value = min(numbers) print(min_value) |
出力結果
1
4. より複雑なデータ構造での利用
max関数やmin関数はリストのような単純なデータ構造だけでなく、タプルや辞書のような複雑なデータ構造にも使えます。
例えば、各要素がタプル(数値とその数値の文字列表現)であるリストを考えてみましょう。
ソースコード例
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numbers = [(4, "four"), (2, "two"), (9, "nine"), (7, "seven"), (5, "five"), (1, "one")] max_value = max(numbers) print(max_value) |
出力結果
(9, "nine")
5. まとめ
Pythonのmax関数とmin関数は、複数の値の中から最大値や最小値を見つけるための強力なツールです。
複数の数値だけでなく、リストやタプルなどの複雑なデータ構造にも対応しており、さまざまなシチュエーションで役立ちます。
これらの関数を理解し、適切に使用することで、Pythonプログラミングの幅がさらに広がることでしょう。