Pythonのスライスの使い方
スライスとは、シーケンス型(リスト、タプル、文字列など)の一部を切り出す機能のことです。Pythonのスライス表記は非常に強力で、一部を切り出したり、逆順にしたり、一定の間隔で要素を取得したりすることが可能です。以下に10の例を挙げて説明します。
1. 全要素の取得
まず最初は、全要素を取得する基本的なスライスです。
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# リストの定義 numbers = [0, 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9] # 全要素を取得 print(numbers[:]) |
出力結果
[0, 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9]
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2. 開始インデックスから終了まで取得
次に、指定した開始インデックスから終了までの要素を取得します。
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# リストの定義 numbers = [0, 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9] # 開始インデックスから終了まで取得 print(numbers[2:]) |
出力結果
[2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9]
3. 開始から終了インデックスまで取得
ここでは、指定した開始インデックスから終了インデックスまでの要素を取得します。
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# リストの定義 numbers = [0, 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9] # 開始から終了インデックスまで取得 print(numbers[:5]) |
出力結果
[0, 1, 2, 3, 4]
4. 開始インデックスから終了インデックスまで取得
開始インデックスと終了インデックスを指定して、その範囲内の要素を取得します。
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# リストの定義 numbers = [0, 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9] # 開始インデックスから終了インデックスまで取得 print(numbers[2:5]) |
出力結果
[2, 3, 4]
5. 開始インデックスから終了インデックスまで、一定間隔で取得
開始インデックスから終了インデックスまで、一定の間隔(step)で要素を取得します。
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# リストの定義 numbers = [0, 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9] # 開始インデックスから終了インデックスまで、一定間隔で取得 print(numbers[::2]) |
出力結果
[0, 2, 4, 6, 8]
6. 逆順に取得
リストを逆順に取得します。
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# リストの定義 numbers = [0, 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9] # 逆順に取得 print(numbers[::-1]) |
出力結果
[9, 8, 7, 6, 5, 4, 3, 2, 1, 0]
7. 逆順に一定間隔で取得
リストを逆順に、一定の間隔(step)で要素を取得します。
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# リストの定義 numbers = [0, 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9] # 逆順に一定間隔で取得 print(numbers[::-2]) |
出力結果
[9,7, 5, 3, 1]
8. 負のインデックスを使用した取得
Pythonでは負のインデックスを使用することで、リストの後ろから要素を参照することができます。
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# リストの定義 numbers = [0, 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9] # 負のインデックスを使用した取得 print(numbers[-1]) |
出力結果
9
9. 負のインデックスを使用した範囲取得
負のインデックスを使用して、指定した範囲の要素を取得します。
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# リストの定義 numbers = [0, 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9] # 負のインデックスを使用した範囲取得 print(numbers[-3:-1]) |
出力結果
[7, 8]
10. 負のステップを使用した範囲取得
負のステップを使用して、指定した範囲の要素を逆順に取得します。
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# リストの定義 numbers = [0, 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9] # 負のステップを使用した範囲取得 print(numbers[5:2:-1]) |
出力結果
[5, 4, 3]
文字列を逆さにする
Pythonのスライスでは、負のインデックスと負のステップ値を使うこともできます。
負のインデックスを使うと、データの末尾から指定した位置のデータを取り出すことができます。また、負のステップ値を使うと、データを逆順に取り出すことができます。
ソースコード例
1 2 |
str = "Hello, World!" print(str[::-1]) # データを逆順に取り出す |
出力結果
!dlroW ,olleH
まとめ
以上、Pythonのスライスの基本的な使い方と10の具体例を通じて、スライスの使い方を学びました。スライスは非常に強力で、色々なシチュエーションで使うことができます。スライスを理解して、Pythonコーディングの効率を上げましょう。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
ポイント