エラーの対処方法

【JavaScript】TypeErrorの5つの発生原因と対処方法を徹底解説!

はじめに

JavaScriptのTypeErrorは、何かを間違った型または方法で使用しようとしたときに発生します。

このエラーは、関数に不適切な型の引数が渡されたり、オブジェクトが期待されるメソッドを持っていない場合など、さまざまな状況で発生します。

ここでは、TypeErrorが発生する典型的なシナリオをいくつか紹介します。

サルモリ
さて、先ずはエラーを発生させるコードから見ていきましょうか。

TypeError: Cannot read property 'property' of null: nullまたはundefinedのプロパティにアクセスする

 出力結果
TypeError: Cannot read property 'property' of null

上記のコードでは、nullのプロパティにアクセスしようとしています。
nullにはプロパティが存在しないため、TypeErrorが発生します。

対処法


objがnullまたはundefinedでないことを確認してから、そのプロパティにアクセスします。


 出力結果
value

サルモリ
修正したらちゃんと動きましたね。このパターンはよく見かけますから覚えておくと便利ですよ。

TypeError: notFunction is not a function: 関数ではないものを関数として呼び出す

 出力結果
TypeError: notFunction is not a function

ここでは、文字列を関数として呼び出そうとしています。
文字列には関数メソッドが存在しないため、TypeErrorが発生します。

対処法


関数を呼び出す際には、その変数が実際に関数であることを確認します。


 出力結果
I'm a function!

サルモリ
これで正しく関数が呼び出されていますね。文字列と関数、見た目は似ていても全く別物ですからね。

TypeError: Cannot read property 'length' of undefined: 数値をオブジェクトとして扱う

 出力結果
TypeError: Cannot read property 'length' of undefined

この例では、数値に対してlengthプロパティ(通常は文字列や配列に存在する)を呼び出しています。
数値にはlengthプロパティが存在しないため、TypeErrorが発生します。

対処法


数値にlengthプロパティは存在しないので、数値を文字列に変換してからlengthプロパティを使用します。


 出力結果
1

サルモリ
これでちゃんと数値の長さが得られましたね。数値は直接lengthを取得できないから、文字列に変換してから取得するんです。

TypeError: Cannot read property 'five' of undefined: 配列のインデックスに無効な値を使用する

 出力結果
TypeError: Cannot read property 'five' of undefined

このコードでは、配列のインデックスに文字列を使用しています。
配列のインデックスは数値でなければならないため、TypeErrorが発生します。

対処法


配列のインデックスには数値を使用します。もし文字列をキーとして値を格納したい場合は、オブジェクトを使用します。


 出力結果
2
5

サルモリ
これでちゃんと値を取得できましたね。配列とオブジェクト、使いどころを間違えないようにしましょう!

TypeError: No arguments: 組み込みオブジェクトを無効な方法で呼び出す

 出力結果
TypeError: No arguments

ここでは、引数なしでMath.max()を呼び出しています。
Math.max()は少なくとも一つ以上の引数が必要です。引数がないと、TypeErrorが発生します。

対処法


Math.max()を呼び出す際には、少なくとも1つ以上の引数を指定します。


 出力結果
3

サルモリ
これで最大値が正しく計算されましたね。引数のない関数呼び出しには注意が必要ですよ。
他のよく発生するエラーはコチラ【JavaScript】JavaScriptでよく発生するエラー一覧 エラーが発生するソースコードと対処方法を確認して、適切に対処しよう!

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関数に不適切な型の引数を渡す

関数が特定の型の引数を期待しているにも関わらず、異なる型の引数が渡された場合にTypeErrorが発生します。

ソースコード例: 不適切な型の引数



 出力結果
5test

この場合、TypeErrorは発生しませんが、不適切な引数の使用は予期しない結果を引き起こす可能性があります。

正確には、関数が数値の加算を期待している場合に文字列が渡されると、文字列の連結が行われます。

TypeErrorを解決するには、コードに対する厳格な型チェックを行い、関数やメソッドを呼び出す前に引数やオブジェクトのプロパティが正しい型を持っていることを確認する必要があります。

対策方法のソースコード例

未定義のプロパティへのアクセスや不適切な型の引数を渡す問題を解決するためのコード例を以下に示します。

ソースコード例: 型チェックを追加



 出力結果
JOHN
15
Both arguments must be numbers
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まとめ

以上がJavaScriptでよく見られるTypeErrorの例とその対処方法になります。
TypeErrorは、変数や関数の使用方法がJavaScriptの型システムと一致しないときに発生します。

原因となるコードを特定し、適切な型を使用することで解決します。
JavaScriptの動的な型付けは柔軟性を提供しますが、同時にTypeErrorを生み出す可能性もあります。

そのため、プログラムを書くときは常に型を意識することが重要です。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。少しでもお役にたてたなら幸いです!

サルモリ
最後まで読んでくれてありがとう!!

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