JavaScriptのよく使用するメソッド一覧

【JavaScript】文字列を正規表現で検索するmatch、matchAllメソッドを徹底解説!

JavaScriptのmatch(regexp)とmatchAll(regexp):正規表現を活用した文字列検索

JavaScriptでの文字列処理において、正規表現を使用するmatch(regexp)およびmatchAll(regexp)メソッドは、非常に強力なツールです。これらのメソッドを使用することで、複雑な検索パターンに基づいて文字列からデータを抽出することが可能になります。

この記事では、match()matchAll()メソッドの基本的な使い方、引数の詳細、そして実用的な使用例を紹介します。読者がこれらのメソッドの機能を完全に理解し、自身のプロジェクトに適用できることを目指します。

match(regexp)メソッドの基本

match()メソッドは、文字列に対して正規表現パターンを適用し、一致する全ての結果を配列として返します。

このメソッドは、正規表現オブジェクトを引数として取り、マッチした結果があればその配列を、なければnullを返します。

基本的なmatch()の使用例

以下は、match()メソッドを使用して文字列から特定のパターンに一致する部分を抽出する基本的な例です。

ソースコード例



 出力結果
["The", "quick", "brown", "fox", "jumps", "over", "the", "lazy", "dog"]
サルモリ

「この正規表現は単語を抽出しているから、文章中の全ての単語が配列として返されるね!」

matchAll(regexp)メソッドの基本

matchAll()メソッドは、match()メソッドに似ていますが、すべてのマッチに関する詳細情報を含むイテレータを返します。

このメソッドは、グローバル検索が可能な正規表現オブジェクト(gフラグ付き)を引数に取り、一致したすべての結果に対するイテレータを返します。

基本的なmatchAll()の使用例

以下は、matchAll()メソッドを使用して文字列から特定のパターンに一致する部分を詳細に抽出する例です。

ソースコード例



 出力結果
[Array(2), Array(2), Array(2), Array(2)]
[st-kaiwa2]
「matchAllは各マッチに関するより詳細な情報を提供するよ。この例では、"ats"で終わる単語の各部分がキャプチャされているね!」
[/st-kaiwa2]

matchAll()の使用例の詳細な説明

先ほどのmatchAll()メソッドの例では、"ats"で終わる単語を抽出していました。ここでの配列[Array(2), Array(2), Array(2), Array(2)]の中身をもう少し詳しく見てみましょう。 各Array(2)は、正規表現/([a-z]+)ats/gによるマッチの結果を表しています。この正規表現は"ats"で終わる単語を捉え、その前にある一連の小文字([a-z]+)をキャプチャします。 結果の各配列は、次の2つの要素を含んでいます:
  1. マッチした全体の文字列(例: "cats", "bats", "rats", "hats")
  2. キャプチャされたグループの文字列(例: "c", "b", "r", "h")

matchAll()結果の詳細

以下は、先ほどのmatchAll()の例の出力結果の詳細です。 [st-pre myclass="st-terminal" text="出力結果詳細" webicon="st-svg-terminal"] [ ["cats", "c"], ["bats", "b"], ["rats", "r"], ["hats", "h"] ]
サルモリ

「matchAllはマッチの全体とキャプチャした部分の両方を示すんだ。だから、ここでは"cats"から"c"、"bats"から"b"といった形で、各単語の接頭辞を抽出しているよ!」

match()とmatchAll()の実践的な使用例

match()matchAll()メソッドは、テキストの解析、データの抽出、文字列の検索など、多くの実践的なシナリオで有用です。

テキストデータの解析

以下の例では、テキストから特定のパターンに一致するデータを解析し、抽出しています。

ソースコード例



 出力結果
[Array(3), Array(3), Array(3)]
サルモリ

「ログデータからエラー、警告、情報メッセージを抽出しているね。この方法はログファイルの解析にも使えるよ!」

matchAll()でのテキストデータ解析の詳細な説明

先ほどのmatchAll()メソッドを使用したログデータ解析の例で得られた[Array(3), Array(3), Array(3)]の中身について、詳しく見てみましょう。

この例では、正規表現/(Error|Warning|Info): ([\w\s]+)/gを使用しています。この正規表現はログのレベル(Error, Warning, Info)とそれに続くメッセージをキャプチャします。

結果の各配列は、次の3つの要素を含んでいます:

  1. マッチした全体の文字列(例: "Error: File not found", "Warning: Low disk space", "Info: Update available")
  2. キャプチャされた最初のグループ(ログのレベル:Error, Warning, Info)
  3. キャプチャされた2番目のグループ(ログのメッセージ)

matchAll()結果の詳細

以下は、先ほどのmatchAll()の例の出力結果の詳細です。

 出力結果詳細
[
["Error: File not found", "Error", "File not found"],
["Warning: Low disk space", "Warning", "Low disk space"],
["Info: Update available", "Info", "Update available"]
]
サルモリ

「matchAllを使うと、ログのレベルとメッセージを個別に抽出できるんだ。この情報を使って、ログをより効率的に分析できるね!」

このように、matchAll()メソッドを活用することで、複雑なテキストデータから必要な情報を効果的に抽出し、解析することが可能です。

動的なテキスト検索

以下の例では、動的な正規表現を使用して、ユーザー入力に基づいてテキストを検索しています。

ソースコード例



 出力結果
[Array(1)]
サルモリ

「ユーザーが入力した単語を使って、テキストの中でそれがどこに出てくるかを見つけたよ!」

動的なテキスト検索のmatchAll()結果の詳細

動的な正規表現を使用してテキストを検索する例で得られた[Array(1)]の中身を詳しく見てみましょう。

この例では、ユーザーが入力した単語(この場合は"cat")を基に、テキスト中での出現箇所を検索しています。使用された正規表現はnew RegExp(userInput, "g")です。

結果の配列は、次の要素を含んでいます:

  1. マッチした全体の文字列(この場合は"cat")

matchAll()結果の詳細

以下は、先ほどのmatchAll()の例の出力結果の詳細です。

 出力結果詳細
[
["cat"]
]
サルモリ

「ユーザーが入力した単語"cat"がテキスト内で見つかった場所がこれだよ。matchAllを使うと、テキスト内の全ての一致する箇所を見つけることができるんだ!」

この方法は、ユーザーの入力に基づいてテキスト内を検索する際に非常に便利です。また、matchAll()を使うことで、一致するすべての部分を簡単に特定できます。

まとめ

JavaScriptのmatch()matchAll()メソッドは、正規表現を用いた強力な文字列検索ツールです。

これらのメソッドを理解し、適切に使用することで、テキストデータの解析、ダイナミックな検索、複雑なデータ抽出などが容易になります。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。少しでもお役にたてたなら幸いです!

サルモリ
最後まで読んでくれてありがとう!!

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