JavaScriptで数値の四捨五入、切り上げ、切り捨て、整数部分の取得をマスターしよう
JavaScriptにおいて数値を扱う際、四捨五入や切り上げ、切り捨て、整数部分のみを取得する処理はよく使われます。
この記事では、Math.round(x)
、Math.ceil(x)
、Math.floor(x)
、Math.trunc(x)
というJavaScriptの数値処理メソッドについて詳しく解説します。
Math.round(x): 数値の四捨五入
Math.round()
メソッドは数値を最も近い整数に四捨五入します。
金額の計算や統計データの整理などに使用されます。以下の例では、Math.round()
の使用方法を示しています。
ソースコード例
1 2 3 |
console.log(Math.round(2.3)); // 2 console.log(Math.round(2.6)); // 3 console.log(Math.round(-2.5)); // -2 (負の数は0から遠ざかる方向に丸められます) |
このコードを実行すると、指定された数値が四捨五入された結果が出力されます。
出力結果
2
3
-2
Math.ceil(x): 数値の切り上げ
Math.ceil()
メソッドは数値を切り上げて、次の最大の整数を返します。
例えば、予算計算や在庫数の計算に使われます。以下の例では、Math.ceil()
の使用方法を示しています。
ソースコード例
1 2 |
console.log(Math.ceil(2.3)); // 3 console.log(Math.ceil(-2.3)); // -2 (負の数では次の最小の整数に切り上げられます) |
このコードを実行すると、指定された数値が切り上げられた結果が出力されます。
出力結果
3
-2
Math.floor(x): 数値の切り捨て
Math.floor()
メソッドは数値を切り捨てて、次の最小の整数を返します。
これは、小数点以下を無視したい計算や、単純な下方向の丸め処理に使われます。
以下の例では、Math.floor()
の使用方法を示しています。
ソースコード例
1 2 |
console.log(Math.floor(2.9)); // 2 console.log(Math.floor(-2.9)); // -3 (負の数では次の最大の整数に切り捨てられます) |
このコードを実行すると、指定された数値が切り捨てられた結果が出力されます。
出力結果
2
-3
Math.trunc(x): 整数部分のみを取得(切り捨て)
Math.trunc()
メソッドは数値の整数部分のみを取得します。これは、小数点以下を単純に無視したい場合に特に便利です。
以下の例では、Math.trunc()
の使用方法を示しています。
ソースコード例
1 2 |
console.log(Math.trunc(2.9)); // 2 console.log(Math.trunc(-2.9)); // -2 |
このコードを実行すると、指定された数値の整数部分が取得された結果が出力されます。
出力結果
2
-2
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まとめ
この記事では、JavaScriptにおける数値の四捨五入、切り上げ、切り捨て、整数部分の取得方法について詳しく解説しました。
これらのメソッドをうまく使えば、数値の丸め処理やデータ整形を柔軟に行うことができます。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。少しでもお役にたてたなら幸いです!