JavaでDouble型のnull判定をマスターする
Javaの世界では、プリミティブ型とそのラッパークラスが共存しています。
特に、Double
クラスはdouble
プリミティブ型の値をオブジェクトとして扱うために使用されます。
本記事では、Double型のnullを判定について解説していきます!
基本的なnull
判定
最も基本的なnull
判定は、変数がnull
かどうかを直接チェックすることです。
これは、Double
型の変数が参照するオブジェクトが存在しないことを意味します。
ソースコード例
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 |
public class Program { public static void main(String[] args) { Double num = null; if (num == null) { System.out.println("numはnullです。"); } else { System.out.println("numはnullではありません。"); } } } |
出力結果
numはnullです。
KindleUnlimited会員であれば、全ての本をご覧頂けます。 StreamAPIを理解すれば、Javaの世界が変わる 第1版
Optional
クラスを使ったアプローチ
Optional
クラスは、null
可能性があるオブジェクトを扱うためのより良い方法を提供します。
これを使用すると、NullPointerException
を避けながらエレガントなコードを書くことができます。
ソースコード例
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 |
import java.util.Optional; public class Program { public static void main(String[] args) { Optional num = Optional.ofNullable(null); if (!num.isPresent()) { System.out.println("numはnullです。"); } else { System.out.println("numはnullではありません。"); } } } |
出力結果
numはnullです。
メソッド引数としてのDouble
nullチェック
メソッドを設計する際、引数として受け取るDouble
オブジェクトがnull
でないことを保証することが重要です。
特に、数値を扱うビジネスロジックでは、null
値が予期せぬエラーや例外を引き起こす可能性があります。
ソースコード例
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 |
public class Program { public static void main(String[] args) { printDoubleValue(null); } public static void printDoubleValue(Double value) { if (value == null) { System.out.println("引数valueはnullです。"); } else { System.out.println("引数valueの値: " + value); } } } |
出力結果
引数valueはnullです。
条件演算子を使ったnullチェック
Javaでは、条件演算子(? :
)を使って、一行でnullチェックを行うこともできます。
これは、コードを簡潔に保ちながら、nullチェックを行いたい場合に便利です。
ソースコード例
1 2 3 4 5 6 |
public class Program { public static void main(String[] args) { Double num = null; System.out.println(num != null ? "numはnullではありません。" : "numはnullです。"); } } |
出力結果
numはnullです。
例外処理を利用したnullチェック
場合によっては、null
の場合に例外をスローすることで、エラーハンドリングを行うことが望ましいです。
これにより、null値に対する処理を明示的に行うことができます。
ソースコード例
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 |
public class Program { public static void main(String[] args) { try { validateDouble(null); } catch (IllegalArgumentException e) { System.out.println(e.getMessage()); } } public static void validateDouble(Double num) { if (num == null) { throw new IllegalArgumentException("numはnullであってはなりません。"); } } } |
出力結果
numはnullであってはなりません。
これらの例を通じて、Double
オブジェクトのnullチェックには様々な方法があることがわかります。
状況に応じて、最も適切な方法を選択してください。
-
integer型のnull判定方法はコチラ【java】integer型の数値のnullを判定する方法3選!
はじめに JavaにおけるIntegerのnull判定は、アプリケーションの安定性と信頼性を高める上で非常に重要です。 この記事では、JavaでIntegerがnullかどうかを判定する方法を、実践的 ...
続きを見る
-
string型のnull判定方法はコチラ【java】string型の文字列をnull判定する2つの方法
1. はじめに Javaでプログラミングをする際、文字列がnullかどうかをチェックすることはよく直面するでしょう。 null判定を怠ると、プログラム実行時にNullPointerExceptionが ...
続きを見る
-
long型のnull判定方法はコチラ
続きを見る
まとめ
JavaでDouble
型のnull判定を行う方法は、基本的なnullチェックから、Optional
クラスの使用、条件演算子、例外処理を利用した方法まで、幅広い選択肢があります。
これらのテクニックを適切に使用することで、より堅牢で読みやすいコードを書くことができます。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。少しでもお役にたてたなら幸いです!