【Golang】Go言語のcannot use [] as type [] in argument to []エラーの4つの発生原因と対処方法

Go言語の「cannot use [型] as type [型] in argument to [関数名]」エラーの例と対処法

Go言語でプログラムを書いているときに、「cannot use [型] as type [型] in argument to [関数名]」というエラーに遭遇したことはありますか？
このエラーは、関数に渡す引数の型が関数が期待する型と一致しないときに発生します。
この記事では、このエラーが発生する具体的なソースコードと、それぞれの対処法について説明します。

サルモリ

それなら解決のヒントが分かるね！

他のエラーはコチラ

: 【Golang】Go言語でよく発生するエラー一覧８選

Go言語の一般的なエラーとその対処法これから解説するエラー undefined: [変数名] syntax error: unexpected [トークン], expecting [トークン] re ...

続きを見る

1. 整数を期待する関数に文字列を渡した場合

最初の例は、整数を期待する関数に文字列を渡した場合です。
以下にそのようなソースコードを示します。

package main

import (
	"fmt"
	"strconv"
)

func add(x, y int) int {
	return x + y
}

func main() {
	x := "5"
	y := 3
	z := add(x, y)
	fmt.Println(z)
}

package main

import (

"fmt"

"strconv"

)

func add(x, y int) int {

return x + y

}

func main() {

x := "5"

y := 3

z := add(x, y)

fmt.Println(z)

}

上記のコードを実行すると、以下のようなエラーメッセージが表示されます。

 出力結果
./prog.go:14:11: cannot use x (type string) as type int in argument to add

サルモリ

文字列を整数に変換すればいいんだね！

はい、その通りです。
この問題を解決するには、文字列を整数に変換する必要があります。
以下に修正したソースコードを示します。

package main

import (
	"fmt"
	"strconv"
)

func add(x, y int) int {
	return x + y
}

func main() {
	x, _ := strconv.Atoi("5")
	y := 3
	z := add(x, y)
	fmt.Println(z)
}

package main

import (

"fmt"

"strconv"

)

func add(x, y int) int {

return x + y

}

func main() {

x, _ := strconv.Atoi("5")

y := 3

z := add(x, y)

fmt.Println(z)

}

修正したソースコードを実行すると、以下のように期待通りの結果が得られます。

 出力結果
8

ポイント

関数に渡す引数の型が関数が期待する型と一致しないときに「cannot use[型] as type [型] in argument to [関数名]」エラーが発生します。このエラーを解決するには、関数が期待する型に合わせて引数を変換する必要があります。

サルモリ

このポイントは覚えておくと便利そうだね！

2. スライスを期待する関数に配列を渡した場合

次の例は、スライスを期待する関数に配列を渡した場合です。
以下にそのようなソースコードを示します。

package main

import "fmt"

func printLength(s []int) {
	fmt.Println(len(s))
}

func main() {
	a := [3]int{1, 2, 3}
	printLength(a)
}

package main

import "fmt"

func printLength(s []int) {

fmt.Println(len(s))

}

func main() {

a := [3]int{1, 2, 3}

printLength(a)

}

上記のコードを実行すると、以下のようなエラーメッセージが表示されます。

 出力結果
./prog.go:11:14: cannot use a (type [3]int) as type []int in argument to printLength

サルモリ

配列をスライスに変換すればいいんだね！

はい、その通りです。
この問題を解決するには、配列をスライスに変換する必要があります。
以下に修正したソースコードを示します。

package main

import "fmt"

func printLength(s []int) {
	fmt.Println(len(s))
}

func main() {
	a := [3]int{1, 2, 3}
	printLength(a[:])
}

package main

import "fmt"

func printLength(s []int) {

fmt.Println(len(s))

}

func main() {

a := [3]int{1, 2, 3}

printLength(a[:])

}

修正したソースコードを実行すると、以下のように期待通りの結果が得られます。

 出力結果
3

ポイント

スライスと配列は似ていますが、Go言語では異なる型として扱われます。そのため、スライスを期待する関数に配列を渡すとエラーが発生します。この問題を解決するには、配列をスライスに変換します。

サルモリ

これも覚えておくと役立つね！

3. ポインタを期待する関数に値を渡した場合

次の例は、ポインタを期待する関数に値を渡した場合です。
以下にそのようなソースコードを示します。

package main

import "fmt"

func increment(x *int) {
	*x++
}

func main() {
	a := 5
	increment(a)
	fmt.Println(a)
}

package main

import "fmt"

func increment(x *int) {

*x++

}

func main() {

a := 5

increment(a)

fmt.Println(a)

}

上記のコードを実行すると、以下のようなエラーメッセージが表示されます。

 出力結果
./prog.go:11:12: cannot use a (type int) as type *int in argument to increment

サルモリ

値の代わりにその値のポインタを渡せばいいんだね！

はい、その通りです。
この問題を解決するには、値の代わりにその値のポインタを渡す必要があります。
以下に修正したソースコードを示します。

package main

import "fmt"

func increment(x *int) {
	*x++
}

func main() {
	a := 5
	increment(&a)
	fmt.Println(a)
}

package main

import "fmt"

func increment(x *int) {

*x++

}

func main() {

a := 5

increment(&a)

fmt.Println(a)

}

修正したソースコードを実行すると、以下のように期待通りの結果が得られます。

 出力結果
6

ポイント

ポインタを期待する関数に値を直接渡すと、「cannot use [型] as type [型] in argument to [関数名]」エラーが発生します。この問題を解決するには、値のアドレス（ポインタ）を関数に渡します。

サルモリ

ポインタを使うときは注意が必要だね！

4. インターフェース型を期待する関数に満たさない型の値を渡した場合

次の例は、インターフェース型を期待する関数に、そのインターフェースを満たさない型の値を渡した場合です。
以下にそのようなソースコードを示します。

package main

import "fmt"

type Printer interface {
	Print()
}

type MyInt int

func printAnything(p Printer) {
	p.Print()
}

func main() {
	var a MyInt = 5
	printAnything(a)
}

package main

import "fmt"

type Printer interface {

Print()

}

type MyInt int

func printAnything(p Printer) {

p.Print()

}

func main() {

var a MyInt = 5

printAnything(a)

}

上記のコードを実行すると、以下のようなエラーメッージが表示されます。

 出力結果
./prog.go:16:14: cannot use a (type MyInt) as type Printer in argument to printAnything: MyInt does not implement Printer (missing Print method)

サルモリ

なるほど、インターフェースを満たすためには必要なメソッドを実装しないといけないんだね！

その通りです。
この問題を解決するには、MyInt型にPrinterインターフェースが要求するPrintメソッドを実装する必要があります。
以下に修正したソースコードを示します。

package main

import "fmt"

type Printer interface {
	Print()
}

type MyInt int

func (m MyInt) Print() {
	fmt.Println(m)
}

func printAnything(p Printer) {
	p.Print()
}

func main() {
	var a MyInt = 5
	printAnything(a)
}

package main

import "fmt"

type Printer interface {

Print()

}

type MyInt int

func (m MyInt) Print() {

fmt.Println(m)

}

func printAnything(p Printer) {

p.Print()

}

func main() {

var a MyInt = 5

printAnything(a)

}

修正したソースコードを実行すると、以下のように期待通りの結果が得られます。

 出力結果
5

ポイント

インターフェースを満たすためには、そのインターフェースが要求するメソッドを全て実装する必要があります。それを満たさない型の値をインターフェース型を期待する関数に渡すと、「cannot use [型] as type [型] in argument to [関数名]」エラーが発生します。

サルモリ

インターフェースは実装の約束だから、ちゃんと守らないといけないんだね！

まとめ

Go言語では、型が厳密にチェックされるため、「cannot use [型] as type [型] in argument to [関数名]」のような型関連のエラーが発生することがあります。
関数が期待する型と異なる型の値を渡すと、このようなエラーが発生します。
そのため、関数を使用する際には引数の型を確認し、必要に応じて型変換を行うことが重要です。
また、インターフェース型を期待する関数に値を渡す場合には、その値がインターフェースを満たすかどうかを確認することも重要です。
これらの点を注意しながらプログラミングを行うことで、型関連のエラーを避けることができます。
具体的なエラーとその解決方法については、本記事の各セクションを参照してください。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。少しでもお役にたてたなら幸いです！

サルモリ

最後まで読んでくれてありがとう！！

他のエラーはコチラ

: 【Golang】Go言語でよく発生するエラー一覧８選

Go言語の一般的なエラーとその対処法これから解説するエラー undefined: [変数名] syntax error: unexpected [トークン], expecting [トークン] re ...

続きを見る

【Golang】Go言語のcannot use [] as type [] in argument to []エラーの4つの発生原因と対処方法

Go言語の「cannot use [型] as type [型] in argument to [関数名]」エラーの例と対処法

【Golang】Go言語でよく発生するエラー一覧８選

1. 整数を期待する関数に文字列を渡した場合

2. スライスを期待する関数に配列を渡した場合

3. ポインタを期待する関数に値を渡した場合

4. インターフェース型を期待する関数に満たさない型の値を渡した場合

まとめ

【Golang】Go言語でよく発生するエラー一覧８選

Ads Blocker Detected!!!