Go言語入門:条件分岐の使い方
Go言語を始めて学ぶ方向けに、今回は条件分岐の使い方について詳しく説明します。条件分岐はプログラムの中で非常に重要な概念で、特定の条件が成立するときだけ特定の処理を行う、という役割を果たします。これにより、プログラムの流れをコントロールすることが可能になります。
1. if文
最初に紹介するのは「if文」です。
if文は条件が成立する(真である)場合に、特定の処理を行います。
ソースコード例
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package main import "fmt" func main() { var age int age = 18 if age >= 20 { fmt.Println("You are an adult.") } } |
この例では、変数ageの値が20以上なら「You are an adult.」と表示します。
もし20未満であれば何も表示されません。
出力結果
2. if-else文
次に、「if-else文」を見ていきましょう。
if-else文は、if文の条件が成立しない(偽である)場合に、else内の処理を行います。
ソースコード例
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package main import "fmt" func main() { var age int age = 18 if age >= 20 { fmt.Println("You are an adult.") } else { fmt.Println("You are not an adult.") } } |
この例では、変数ageの値が20以上なら「You are an adult.」と表示し、20未満であれば「You are not an adult.」と表示します。
出力結果
You are not an adult.
3. if-else-else文
次に、「if-else if-else文」について説明します。
この形式では、複数の条件をチェックすることができます。
ソースコード例
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package main import "fmt" func main() { var score int score = 85 if score > 90 { fmt.Println("Excellent!") } else if score > 60 { fmt.Println("Good job.") } else { fmt.Println("Keep trying.") } } |
この例では、scoreが90より大きければ「Excellent!」と表示し、60より大きければ「Good job.」と表示します。それ以外の場合は「Keep trying.」と表示します。
出力結果
Good job.
4. switch文
最後に、「switch文」について見ていきましょう。
switch文は、特定の変数の値によって、処理を分岐させることができます。
ソースコード例
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package main import "fmt" func main() { var dayOfWeek int dayOfWeek = 3 switch dayOfWeek { case 1: fmt.Println("Monday") case 2: fmt.Println("Tuesday") case 3: fmt.Println("Wednesday") case 4: fmt.Println("Thursday") case 5: fmt.Println("Friday") case 6: fmt.Println("Saturday") case 7: fmt.Println("Sunday") default: fmt.Println("Invalid day") } } |
この例では、dayOfWeekの値によって表示する曜日の名前が変わります。
出力結果
Wednesday
5.または(OR)の演算子を使用した条件分岐
Go言語で「または」を表すには「||」を使用します。
次の例では、変数numが5または10の場合に特定のメッセージを出力します。
ソースコード例
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package main import "fmt" func main() { num := 5 if num == 5 || num == 10 { fmt.Println("num is either 5 or 10.") } } |
出力結果
num is either 5 or 10.
6.かつ(AND)の演算子を使用した条件分岐
Go言語で「かつ」を表すには「&&」を使用します。
次の例では、変数numが10以上かつ20以下の場合に特定のメッセージを出力します。
ソースコード例
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package main import "fmt" func main() { num := 15 if num >= 10 && num <= 20 { fmt.Println("num is between 10 and 20.") } } |
出力結果
num is between 10 and 20.
7.否定(NOT)の演算子を使用した条件分岐
Go言語で「否定」を表すには「!」を使用します。
次の例では、変数numが5でない場合に特定のメッセージを出力します。
ソースコード例
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package main import "fmt" func main() { num := 10 if num != 5 { fmt.Println("num is not 5.") } } |
出力結果
num is not 5.
8.より大きい、より小さい
Go言語では「より大きい」を表すには「>」、「より小さい」を表すには「<」を使用します。
次の例では、変数numが10より大きい、または5より小さい場合に特定のメッセージを出力します。
ソースコード例
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package main import "fmt" func main() { num := 15 if num > 10 { fmt.Println("num is greater than 10.") } else if num < 5 { fmt.Println("num is less than 5.") } } |
出力結果 num is greater than 10.
9.以上、以下
Go言語では「以上」を表すには「>=」、「以下」を表すには「<=」を使用します。
次の例では、変数numが10以上、または5以下の場合に特定のメッセージを出力します。
ソースコード例
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package main import "fmt" func main() { num := 10 if num >= 10 { fmt.Println("num is 10 or more.") } else if num <= 5 { fmt.Println("num is 5 or less.") } } |
出力結果
num is 10 or more.
これらの比較演算子を使うことで、より詳細な条件を指定することができます。条件分岐はプログラミングの基礎であり、Go言語でも重要な役割を果たします。
まとめ
この記事では、Go言語の基本的な概念、変数の宣言と使用方法、さまざまな型、および条件分岐について学びました。
Go言語は静的型付けの言語であり、変数を宣言する際にその型を指定する必要があります。また、Go言語では、if、else if、elseを用いて条件分岐を行います。
また、比較演算子としては「<」、「>」、「<=」、「>=」、「==」、「!=」などを使用し、複数の条件を組み合わせるための論理演算子として「&&」(AND)、「||」(OR)、そして「!」(NOT)が用意されています。
この記事を通じて、初めてGo言語を学ぶ方が基本的な構文や演算子を理解し、自己学習の足がかりにすることができたら幸いです。
どのプログラミング言語もそうですが、理解するのに最も効果的なのは、実際に手を動かしてプログラムを書いてみることです。今回紹介したコードをぜひ試してみてください。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。少しでもお役に立てたなら幸いです!