Go言語の一般的なエラーとその対処法
これから解説するエラー
- undefined: [変数名]
- syntax error: unexpected [トークン], expecting [トークン]
- redeclared in this block
- cannot use [型] as type [型] in argument to [関数名]
- imported and not used: [パッケージ名]
- assignment to entry in nil map
- index out of range
- no new variables on left side of :=
1. undefined: [変数名]
このエラーは、存在しない変数を参照した場合に発生します。
以下のコードを見てみましょう。
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func main() { fmt.Println(x) } |
出力結果
undefined: x
ここで、変数xは定義されていません。
このエラーを解消するためには、変数を適切に定義する必要があります。
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func main() { x := "Hello, World!" fmt.Println(x) } |
出力結果
Hello, World!
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2. syntax error: unexpected [トークン], expecting [トークン]
このエラーは、予期しないトークンが出現した場合、または予期したトークンが出現しなかった場合に発生します。
以下のコードを見てみましょう。
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func main() { fmt.Println("Hello, World!" } |
出力結果
syntax error: unexpected EOF, expecting ')'
ここで、"Hello, World!"の後ろの閉じカッコが欠けているため、構文エラーが発生しています。
このエラーを解消するためには、適切な場所に閉じカッコを追加する必要があります。
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func main() { fmt.Println("Hello, World!") } |
出力結果
Hello, World!
ポイント
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3. redeclared in this block
このエラーは、同じブロック内で変数が再宣言された場合に発生します。
以下のコードを見てみましょう。
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func main() { x := "Hello, World!" x := "Hello, again!" fmt.Println(x) } |
出力結果
no new variables on left side of :=
ここで、変数xが同じブロック内で再宣言されているため、エラーが発生しています。
このエラーを解消するためには、既に宣言されている変数の値を変更する場合は「=」を使用する必要があります。
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func main() { x := "Hello, World!" x = "Hello, again!" fmt.Println(x) } |
出力結果
Hello, again!
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4. cannot use [型] as type [型] in argument to [関数名]
このエラーは、関数に渡される引数の型が関数の期待する型と一致しない場合に発生します。
以下のコードを見てみましょう。
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func main() { var x int = 10 fmt.Println(len(x)) } |
出力結果
cannot use x (type int) as type []Type in argument to 'len'
ここで、len関数はスライスや文字列の長さを取得するための関数であり、int型の変数を引数として受け取ることはできません。
このエラーを解消するためには、len関数に適切な型の引数を渡す必要があります。
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func main() { var x string = "Hello, World!" fmt.Println(len(x)) } |
出力結果
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5. imported and not used: [パッケージ名]
このエラーは、インポートされたが使用されていないパッケージが存在する場合に発生します。
以下のコードを見てみましょう。
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import ( "fmt" "os" ) func main() { fmt.Println("Hello, World!") } |
出力結果
imported and not used: "os"
ここで、「os」パッケージはインポートされていますが、コード内で一度も使用されていません。
このエラーを解消するためには、使用されていないパッケージのインポートを削除するか、適切に使用します。
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import ( "fmt" ) func main() { fmt.Println("Hello, World!") } |
出力結果
Hello, World!
ポイント
6. assignment to entry in nil map
このエラーは、nilマップにエントリを割り当てようとしたときに発生します。
以下のコードを見てみましょう。
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func main() { var m map[string]int m["one"] = 1 } |
出力結果
assignment to entry in nil map
ここで、マップは初期化せずに宣言されているため、nilマップとなっています。
このエラーを解消するためには、マップを使用する前に初期化する必要があります。
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func main() { m := make(map[string]int) m["one"] = 1 } |
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7. index out of range
このエラーは、配列やスライスの範囲外のインデックスにアクセスしようとしたときに発生します。
以下のコードを見てみましょう。
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func main() { s := []int{1, 2, 3} fmt.Println(s[3]) } |
出力結果
index out of range
ここで、スライスの長さは3であり、有効なインデックスは0から2までです。
このエラーを解消するためには、有効なインデックス範囲内でアクセスする必要があります。
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func main() { s := []int{1, 2, 3} fmt.Println(s[2]) } |
出力結果
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8. no new variables on left side of :=
このエラーは、:=演算子を使用して新しい変数を宣言しようとしたが、左側に新しい変数がないときに発生します。
以下のコードを見てみましょう。
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func main() { x := 1 x := 2 } |
出力結果
no new variables on left side of :=
ここで、変数xはすでに宣言されているため、再度 := 演算子を使用して宣言することはできません。
このエラーを解消するためには、= 演算子を使用して既存の変数を再割り当てするか、新しい変数を宣言する必要があります。
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func main() { x := 1 x = 2 } |
ポイント
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まとめ
以上、Go言語で頻出するエラーメッセージとその対処法について解説しました。
エラーメッセージは初見だと理解しづらいものも多いですが、それぞれが示す問題点を理解し、適切な対処法を身につけることで、より効率的なコーディングが可能になります。
これらのエラーが出た時は、この記事を参考にしながら解決していきましょう!
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。少しでもお役にたてたなら幸いです!