はじめに
C#で文字列を操作する際によく使うメソッドの一つがTrimメソッドです。
このメソッドは文字列の前後に存在する不要な空白や特定の文字を削除するためのもので、とても便利です。
今回は、このTrimメソッドの基本的な使い方から、いくつかのオーバーロードの説明まで、初心者にも理解しやすいように詳しく解説していきます。
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基本的なTrimメソッドの使い方
まず、基本的なTrimメソッドの使い方から見ていきましょう。以下に簡単なソースコード例を示します。
ソースコード例
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using System; class Program { static void Main() { string str = " Hello, world! "; Console.WriteLine($"Before Trim: '{str}'"); str = str.Trim(); Console.WriteLine($"After Trim: '{str}'"); } } |
このプログラムを実行すると、以下のような結果が出力されます。
出力結果
Before Trim: ' Hello, world! '
After Trim: 'Hello, world!'
この例では、Trimメソッドがどのように働くかを視覚的に示しています。
Trimメソッドが呼び出される前は、文字列の両端に余分なスペースがありますが、Trimメソッドが呼び出された後では、これらのスペースがすべて削除されていることが分かります。
TrimStartとTrimEndメソッド
その通りです、サルモリさん。
Trimメソッドは文字列の前後両方の空白を削除しますが、前だけや後だけの空白を削除したい場合にはTrimStartメソッドやTrimEndメソッドを使います。
ソースコード例
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using System; class Program { static void Main() { string str1 = " Hello, world! "; string str2 = " Hello, world! "; Console.WriteLine($"Before TrimStart: '{str1}'"); str1 = str1.TrimStart(); Console.WriteLine($"After TrimStart: '{str1}'"); Console.WriteLine($"Before TrimEnd: '{str2}'"); str2 = str2.TrimEnd(); Console.WriteLine($"After TrimEnd: '{str2}'"); } } |
このプログラムを実行すると、以下のような結果が出力されます。
出力結果
Before TrimStart: ' Hello, world! '
After TrimStart: 'Hello, world! '
Before TrimEnd: ' Hello, world! '
After TrimEnd: ' Hello, world!'
TrimStartメソッドは文字列の先頭(左側)の空白を、TrimEndメソッドは文字列の末尾(右側)の空白を削除します。
これにより、特定の方向のみの空白を削除することができます。
特定の文字を削除する
はい、それも可能です。
Trimメソッドはオーバーロードされており、削除する文字を指定することができます。
ここではその一例を示します。
ソースコード例
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using System; class Program { static void Main() { string str = "abcHello, world!cba"; Console.WriteLine($"Before Trim: '{str}'"); str = str.Trim('a', 'b', 'c'); Console.WriteLine($"After Trim:'{str}'"); } } |
このプログラムを実行すると、以下のような結果が出力されます。
出力結果
Before Trim: 'abcHello, world!cba'
After Trim: 'Hello, world!'
この例では、Trimメソッドに引数として'a', 'b', 'c'を指定しています。
これにより、文字列の前後に存在する'a', 'b', 'c'がすべて削除されます。
これでTrimメソッドだけでなく、TrimStartメソッドやTrimEndメソッドでも同様に特定の文字を削除することが可能です。
まとめ
この記事では、C#のTrimメソッドの基本的な使い方から、TrimStartメソッド、TrimEndメソッド、特定の文字を削除する方法までを解説しました。
これらのメソッドは文字列を扱う際に非常に役立ちますので、ぜひ覚えておきましょう。
それぞれのメソッドの使い方や動作が理解できれば、文字列操作の幅が大幅に広がります。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。少しでもお役にたてたなら幸いです!