1. C#のString型のCompareメソッドとは
C#では、String型のCompareメソッドを使用して、2つの文字列を比較することができます。
Compareメソッドは、2つの文字列が等しいかどうかを判断するだけでなく、どちらが大きいか、つまりソート順で前に来るかも判断できます。
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2. Compareメソッドの基本的な使い方
ソースコード例
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using System; public class Program { public static void Main() { string str1 = "apple"; string str2 = "banana"; int result = String.Compare(str1, str2); Console.WriteLine(result); } } |
この例では、"apple"と"banana"という2つの文字列を比較しています。
そして、Compareメソッドの戻り値を出力しています。
出力結果
-1
結果は-1となりました。これは、1つ目の文字列が2つ目の文字列よりもソート順で前に来ることを示しています。
具体的には、"apple"は"banana"よりも辞書順で前に来るため、-1が戻り値となります。
3. 大文字と小文字を区別しない比較
ソースコード例
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using System; public class Program { public static void Main() { string str1 = "Apple"; string str2 = "apple"; int result = String.Compare(str1, str2, true); Console.WriteLine(result); } } |
この例では、大文字と小文字を区別しない比較を行っています。
Compareメソッドの3つ目のパラメータにtrueを指定することで、大文字と小文字を区別せずに比較を行うことができます。
出力結果
0
結果は0となりました。これは、大文字と小文字を区別しない場合、"Apple"と"apple"は等しいと判断されるからです。
4. 文字列の部分的な比較
ソースコード例
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using System; public class Program { public static void Main() { string str1 = "Hello, World!"; string str2 = "Hello, Everyone!"; int result = String.Compare(str1, 0, str2, 0, 5); Console.WriteLine(result); } } |
この例では、2つの文字列の一部を比較しています。
Compareメソッドに文字列とその開始インデックス、そして比較する長さを指定することで、部分的な比較を行うことができます。
出力結果
0
結果は0となりました。これは、"Hello, World!"の最初の5文字と"Hello, Everyone!"の最初の5文字が等しいためです。
5. まとめ
この記事では、C#のString型のCompareメソッドの使い方について説明しました。
具体的には、2つの文字列を全体的に比較する方法、大文字と小文字を区別しないで比較する方法、そして文字列の一部を比較する方法を見てきました。
これらの方法を駆使することで、様々な状況で文字列を比較することが可能となります。
ポイント
Compareメソッドは非常に便利なツールで、様々な比較が可能です。
しかし、パラメータの指定方法や戻り値の意味を理解しておくことが重要です。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。少しでもお役に立てたなら幸いです!